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私道に車の通行権は

私道に車の通行権があるのか?

難しい問題ですね。
先日、相談に来られた方からのお尋ねでした。

あくまでも一般的な内容としてご理解して頂ければ幸いです。

まずは、その道路がどのような扱いになっているのか?
建築基準法上の道路かどうかの確認。

そして、私道の名義人が誰になっているのか?

などなど基本的なところから確認。

また、周辺の住民の方からこれまでの車の通行があったのか?
現座、車庫付きの建物が私道に面して存在しているのか?
当時の私道の扱いについて何か文章や覚書などのようなものが残されているのか?

などもヒアリングします。

 

もちろん、私道負担をしているので私道に面する敷地所有者からすれば
権利を主張するのも当然かと思います。

なるべく、トラブルに巻き込まれたくないということもあって
面と向かって、車の通行に関して許可しないということも言いづらい。

過去の判例などを調べてみると。。。

道路幅員が4m以上でこれまでにも車の通行があり、車の通行の支障がなかったなどの状況から
道路の通行地役権につき、自動車の通行が含まると判断されたものがあります。
(東京高裁平成10年10月15日判決)

しかし、その一方で

人や自転車との接触の危険が高く、車の回転ができないことから否決された事例も。
(東京地裁平成7年8月23日判決)

他にも様々な判決がある中で、一概にどれが正しいとは言えない状況です。

車の通行権の根拠・内容・範囲などが争点になるようです。

自動車の通行権に関しては、これまでの使用状況、過去の使用状況、通行人への影響等
幅広く勘案して決められるように思われます。

私道に面している建物に新たに入居された人との車によるトラブルが
起こった場合、早々に対応されることをおすすめします。

時間が経過すればするほど、解決するのに時間と労力を費やします。

また、ご近所付き合いにも影響が出てしまいますね。

 

今後、私道を含む不動産を購入される予定がある場合、車の通行権についても
しっかり確認しておいた方がいいですね。

軽自動車なら駐車できるスペースがある。
でも周辺住民にはそのスペースがないような場合。
特に注意が必要ですね。

借りたはいいけど、買ったはいいけど。
車の通行権でトラブルで退去を余儀なくされることもありますので。。。

少し別の視点になりますが、その私道に面している建物。
再建築できますか?
意外にできない再建築できない不動産の可能性もありますね。

 

また、路地と人の通行権について
お伝えしたいと思います。